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こんにちは、財務コンサルタントの遠藤信行です。
この記事では、中小企業が経理人材を採用する際のポイントについて、詳しく解説していきます。
まず、自社が本当に必要としている経理業務を明確にすることが重要です。
例えば、
①日常的な会計処理や経理資料管理を担う人材が必要なのか?
②決算・税務対応や資金繰り表作成までできる経理財務の経験者が必要なのか?
のどちらかが必要なのかを決定します。
①は補助レベル、②は責任者レベルです。
中小企業で働くメリットを強調した求人票を作成します。
例えば、幅広い業務に携われる、経営者との距離が近い、自己成長の機会が多いといった点をアピールします。
求人サイトや人材紹介会社、SNSなど、自社に合った採用チャネルを選定します。
特にSNSを活用することで、若い世代やⅠTに強い候補者にアプローチできます。
経理職に特化した採用プラットフォームもあるので、それらを活用するのも効果的です。
面接では、実際の業務に関連する質問やケーススタディを用意し、候補者のスキルと対応力をチェックします。
また、コミュニケーション能力やチームとの相性も重要なポイントです。
中小企業では一人一人の役割が大きいため、他の社員とのコミュニケーションを柔軟にとれる人材が望まれます。
採用だけでなく、アウトソーシングも一つの選択です。
特に初期コストや経費を抑えたい場合、または一時的に業務が増える場合は、経理業務を外部に委託することで負担を軽減できます。
しかし、ここで注意しなければならないのは、経理業務のアウトソーシングはあくまでつなぎという位置づけです。
会社の中核業務である経理のアウトソーシングが恒常化しますと、会社に様々な弊害が出ますので十分注意してください。
競争力のある給与体系と、福利厚生の充実が優秀な人材を引き寄せるための重要な要素です。
中小企業の場合、資金的な制約があるかもしれませんが、フレックスタイム制やリモートワーク、スキルアップのサポートなど、柔軟な働き方を提案することで、魅力を高めることができます。
自社の企業風土と候補者が合うかどうかを確認します。
経理は企業の心臓部と言えるポジションですので、信頼できる人材であることが重要です。
面接時には、自社の価値観や働き方についてもしっかりと共有し、候補者との相性を見極めましょう。
最後に、経理人材の採用に当たっては、①性格テスト ②簿記テストを必ず行います。
①経理は誠実で我慢強い人が求められるため、応募者が経理人材として性格上適正な方がどうかを確認するためのテストです。
②経理としての最低限の簿記スキルが現実にあるかどうかを確認するためのテストです。
ここは経理専門家のアドバイスが必要ですので、専門家のアドバイスを参考にしてテストを作成してください。
以上のポイントを押さえた上で、経理人材を採用することで、中小企業の経営を支える強力なパートナーを見つけることができます。
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