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今日は、資金繰りを解決する特効薬!
「帳簿をつける」という話しです。
なんだ、、、そんな話しか?と思っていますか?
しかし、とっても大事な話しなのです。
私が過去20年、中小企業の社長の相談に乗ってきて、資金繰りが悪いという会社の社長の帳簿を見て、合格点がつけられる帳簿をつけている方って「ほぼない」と言って良いくらいです。
逆に言えば、きちんとした帳簿をつけていて、それをちゃんと毎月確認していれば、突発的な天災、事故などが起こらない限り資金繰りは悪くならないのです。
今回のような新型コロナは、災害ですから、それだけでは無理かもしれません。
しかし同じ業種で新型コロナにあって、例えば売上が一時的にマイナス90%になったとしても、帳簿がきちんとしていて、毎月対策をきちんととれていた会社は、それなりの政府や政府系金融機関などの支援を受けて、苦しいながらも好転する方向にむかっている会社の方もいらっしゃいます。
もちろん、100%ではないですよ。
しかし、ここで私が言いたいことは、「資金繰りが悪い、資金繰りが悪い」と慌てる方のほとんどの方の帳簿は、合格点ではないということです。
帳簿が合格点でない方に、「改善しなければならない」ことを告げると、このうちある一定数の方は、「いやあ、うちの税理士さんがねえ」と税理士さんのせいにする傾向にあります。
私はこの時点で、その社長さんは「何にもわかってないな~、資金繰り病は、相当重症だな」と判断します。
帳簿というのは、
① 誰のためのもの?
② 何のためにつけるもの?
ということが、まったくわかっていないからです。
帳簿というのは、
①会社のためのもの。
②会社の経営のためにつけるもの。
なのですが、「税理士さんがねえ」と言った社長さんは、ここを勘違いしているのです。
この方は帳簿を
①税務署のため
②税務申告して税金を計算するため
に必要だ、と勘違いしておられるのです。
税理士さんの仕事は、「税務申告」なのです。
だから税理士さんは「税務申告のため」に帳簿をつくって、「決算書」をつくって「税務申告書」を作っているのです。
これは税務署のためです。
正確に言えば、税務署に正しい税務申告をするためです。
税理士さんはこの仕事をちゃんとやっている限り、間違ったことをしていない訳です。
そして、税務申告のためには、決算期後2か月以内の申告期限内にこの仕事を完成させ
ることができれば良いのです。
しかし、私が言っている帳簿というのは、このことではなくて、
「経営を円滑に進めるため」「会社を守るため」「会社を伸ばすため」の
帳簿なのです。
税理士さんが考えている帳簿とは、そもそも、作成する目的が違うのです。
中小企業の社長さんは、ぜひここを押さえておいてください。
では、その帳簿には何が必要なのか?
① 現金出納帳
② 預金出納帳
③ 売掛帳
④ 買掛帳
⑤ 商品台帳
⑥ 固定資産台帳
⑦ 借入金台帳
⑧ 月次試算表
⑨ キャッシュ・フロー計算書
⑩ 資金繰り表
⑪ 資金別貸借対照表
これを、毎月、月次で作成して、月1回内容をチェックするのです。
これは基本的な帳簿です。⑧⑨や⑪は基礎的な帳簿から集計した集計表ですが。
それ以外の①②③④⑤⑥⑦と⑩は本当に基本の帳簿です。
もちろん、これで終わりではないです。
これをベースにして色々追加して行く訳です。
わー大変だ!とは思わないでください。
皆さん、ラッキーです。
IT AIが発達した現在は、その多くは連動してできますので、
昔のように1つ1つ別々に記帳する必要がないのです(すべてではありませんが)。
資金繰りが悪いといって、これらの帳簿ができていない会社に、私が指導に
入ると、これらの作成から開始します。
でないと、「現状把握」できないからです。
今回は以上です。
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