資金繰りの悩みを解消する方法②

急激な売上増加に気をつける

今回は資金繰りの悩みを解消する方法の2回目「急激な売上増加に気をつける」について、述べてみたいと思います。

社長、これを聞いて「あれ?」って疑問に思われませんでしたか?

なぜ「売上を伸ばすと悪いのか?」です。
実は、ここが多くの社長が誤解されているところなのです。

 

このビジネスセオリーを覚えてください。

「ビジネスは、先にお金が出ていく」

もちろん例外はありますが、たいていのビジネスは、お金が先に出ていくのです。
 

とくに「掛売」で、「物販」や「労働集約的ビジネス」は顕著です。
業種でいえば、「製造」「卸売り」「建設」「運輸」や「医療・福祉」など、代金が後払いの事業ですね。


簡単な例で「卸売業」で見ます。
商売の流れから順番にいくと、①仕入掛買⇒②倉庫に保管(在庫)
⇒③受注⇒④配送納品⇒⑤売上掛売⇒⑥給料・経費⇒⑦掛支払⇒⑧掛入金

となって、入金が最後になります。

前回も少し触れましたが、この入金が入るまでの間、『運転資金』+『固定資金』という資金が出ていくのです。

運転資金=受取手形+売掛金+在庫-支払手形-買掛金でした。
固定資金=人件費+家賃+経費

固定資金は毎月一定です。

売上が急激に上がった場合、増加する資金はこのうち「運転資金」なのです。
例えば、月商2,000万の会社が、急に注文が来て月商が2倍の4,000万になったとします。

卸売りなので、粗利率は20%とします。

話しを簡単にするために手形はなしで、売掛金と買掛金があり、売掛金は20日締めの翌々15日払い、買掛金は20日締めの翌末払いだとしましょう。

売掛金のサイトは55日、買掛金は40日です。

売上2,000万の原価率は80%で、1,600万の仕入原価がかかります。

4月10日に仕入れて、4月20日に販売しました。

4月の損益計算書(P/L)は売上2,000万 売上原価1,600万です。
粗利が2,000万-1,600万=400万出ました。
ビジネスとしては予定通りです。

 

問題は資金です。4月末にはどちらもまだ入手金がありませんから。

出るのは固定費と配送料だとしましょう。
5月末はどうでしょうか?

売掛金は翌々15日払いなのでまだ入りません。

しかし買掛金は翌末払いなので、5月末に1,600万円支払わなければなりません。

5月末で-1,600万のお金が必要になってくるのです。
6月15日に2,000万円入ってくるので、15日間資金が不足するのです。

つまり、4月に粗利益400万でてます(損益計算書P/L上の利益)
また4月末は売掛、買掛の入出金は0円(貸借対照表B/Sに売掛金2,000万 買掛金1,600万)

ところが5月末には入金は0で、出金が1,600万となって、1,600万円資金不足になるのです。
怖いですよね。

では、「この1600万の不足に対処するにはどうすれば良いか?」ですが、どうすれば良いでしょうか?

そうです!
2つあります。

①売掛のサイトより買掛のサイトを長くする。
②不足する15日間を繋ぐ資金を借りる。(繋ぎ資金)

このどちらかをすれば、この取引は可能ですが、これをせずに(あるいは忘れていた)
この契約をして、5月月末が近づいてきてから気づくと、慌てるのです。

ひどい場合はこれで、「倒産」となるのです。
特にこれが「支払手形」の場合は、待ったが効きませんので要注意です。

以上、急激な売上増加の場合の資金繰り悪化のケースについて述べました。

わかっていただけましたでしょうか?

資金繰りをよくしようと思って、売上だけにとらわれると、こんなこともありますのでぜひ気をつけてください。
 

もし、このようなケースはどうなのか?などのお困りのことが
ありましたら、当社ホームページのお問い合わせフォームよりご連絡ください。

ZOOMでご対応しておりますので、全国各地大丈夫です。

お待ちしております。

今回は以上です。

 

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