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赤字にならないようにする

赤字にならないようにする


今回は資金繰りの3回目「赤字にならないようにする」というテーマです。
 

このブログを読んでおられる社長にとって、「なんだ、当たり前じゃないか」って思われませんでしたか?
 

 そうなんですよ、「当たり前」なんです。

でも、この当たり前のことを本当に当たり前だと思って、「毎期、絶対赤字にしないように!」と思って経営をされてますか?
 

 もし、社長が本当にそうなら、このブログ読んでおられないでしょう。

 
過去、私は多くの会社を見てきて、資金繰りに悩む社長の会社の多くは、赤字ないしは利益が出ない会社なのです。

そもそも利益に対する認識が甘く「利益をどれくらい出したらよいか?」もわかっていないのです。

その結果、どうなるかというと、

「利益出た⇒税金がかかる⇒節税しよう」こんな発想になるのです。

でも無理もないです。社長だけではありませんから。

ほとんどの中小企業の社長がこの発想なのです。

これを「売上思考」、「節税思考」といいます。

売上思考とは、社長の関心のほとんどが売上だという思考です。

利益にはあまり関心がない。利益が出たら、節税を考えたくなります。

これを「節税思考」といいます。
 

 この思考を修正しない限り、資金繰りの悩みからは解放されません。


ではどうすれば良いのかというと、社長の関心を売上から「利益」と「資金」にシフトすることです。

そのためには、

①P/L(損益計算書)の5つの利益の意味を理解すること

②P/Lの利益とB/S(貸借対照表)の現金預金の関係を理解すること

 
この二つのことが必要なのです。

 

P/Lの5つの利益の意味

P/Lの5つの利益はそれぞれ持っている意味が違います。

①売上総利益「売上-売上原価」です。
これは粗利(あらり)と呼ばれて、まず商売において確保しなければならない利益です。

②営業利益「売上総利益-販売費及び一般管理費」です。

これは「本業の利益」と呼ばれて、本業において儲けが出ているかを見る利益であり、
絶対に赤字にしてはならない利益で、銀行が最重要視する利益です。


③経常利益「営業利益+営業外収益-営業外費用」
これは会社の真の実力を計る利益で、営業利益に利息などを加減したものです。

④税引き前当期純利益「経常利益+特別利益-特別損失」
これは当該期における特別な収益費用を加減した利益で、税金計算の元となる利益です。

⑤当期純利益「税引前当期純利益-法人税住民税等」これは最終利益とも呼ばれ、全ての費用を引き終えた最後の利益です。
ここが「+」だと黒字、ここが「-」だと赤字といわれています。
この当期純利益が貸借対照表(B/S)の繰越利益剰余金となって蓄積される利益です。

この利益のどれが大事なのか?というと「全部大事な利益」なのです。
しかし会社経営上、どれが一番大事かというと⑤当期純利益なのです。
理由は次で述べます。

 

P/Lの利益とB/Sの現金預金との関係

当期純利益(当期利益ともいいます)はB/S(貸借対照表)の純資産の部の「繰越利益剰余金」とリンクしています。

P/LとB/Sはここでつながっているのです。

しかもここで「繰越利益剰余金」が増えると、B/Sの資産の部にある「現金預金」が増えるのです。

 

当期純利益→繰越利益剰余金→現金預金となって、最終的に現金預金が増えるのです。
ところが逆に当期純利益が「-」の「当期純損失」となると、繰越利益剰余金がマイナスとなって、最終的に現預金がマイナスとなるのです。

おわかりになられましたでしょうか?
結局、当期純利益は「繰越利益剰余金」を介して、現金預金とつながっていて、

①当期純利益がプラスになると、現金預金がプラスになる
②当期純利益がマイナスになると、現金預金がマイナスになる

 

よって、結論です。
「赤字になると資金繰りは苦しくなる」のです。

 

ただし、「黒字になったからといって、すべて資金繰りがよくなるか?」といえば、そうではありません。

これはまた別の要因が絡んできます。


しかし、「赤字であれば、資金繰りが苦しくなる」というのは確かです。

このあたりのことで、もしお悩みでしたら、お気軽にお声をかけてください。

決算書2期以上と試算表をお持ちくだされば、格安で分析させていただきます。
お問い合わせは、お問い合わせフォームよりよろしくお願いいたします。

今回は以上です。

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